診療科別にみるオススメの勉強順とコツ

1/24/2020
  • 4年生

CBT対策は、勉強を進める順番が重要なポイントになります。「病気の知識」から始めるととっつきやすいのですが、「病気の知識」は20以上の診療科にわたり、量も膨大!オススメの勉強順の一例をご紹介します。

 

1.まずは全身管理に重要な3教科

最初に手を付ける科目としてオススメなのは、腎臓です。

腎臓には体液調整と電解質の話が絡んでいるので、腎臓を紐解くことで、全身がどうなっているか全体像が見えやすくなります。逆に腎臓がわかってないと、他の科目をやっていてもつまづきやすくなります。また、ボリュームも少なめなので、最初に手を付ける科目として最適です。

次にオススメなのは、循環器と呼吸器です。呼吸器で取り入れた酸素を、全身の臓器、全身の細胞へ届けてあげるのが循環器の役割です。この2つの関係は切っても切り離せないので、まとめて勉強することをオススメします。さらに、腎臓を先にやっておくことで、循環器の体液管理の話へとスムーズにつなげることができます。

各診療科は、必ずしも独立しているわけではなく、どこかが悪くなると、どこかにも影響が出るようにつながっています。この3科目を勉強すれば、生命維持の仕組みについて概ね押さえることができます。

 

2.外科と腫瘍を極める!

次に勉強する科目としてオススメなのは、消化器です。

消化器は、考え方はそんなに難しくありませんが、腫瘍が多い、外科色が強い、画像読影が多いという特徴があり、これらに慣れる消化器はボリュームが多い科目なので、これらが終わると、メジャー科目の半分が終わることになり、少し気持ちが楽になりますよ(^^)

 

3.免疫・感染症・血液の3兄弟を

対の関係にある免疫と感染症は、このタイミングでまとめて勉強するのがオススメです。
今まで、呼吸器や消化器で登場してきた感染症の知識もふまえ、病原微生物別に縦切りの知識を整理していきましょう。

また、血液は3系統あるうちの白が、まさに免疫の役割を担っているので、この3科目をまとめて勉強して知識を強固なものにしていきましょう!

 

4.みんなの苦手科目は、最後にまとめて

目に見えにくく、苦手にしている方も多い神経と内分泌代謝は、最初に始めてしまうとつまづきやすいので、メジャー科目の中では最後に持ってきた方が良いと思います。
この2科目は、疾患の知識から入らず、生理学を地道に押さえていくと、かえって近道になります。心に余裕が出てきたタイミングで始めてみましょう。

 


CBTの試験範囲は広く「始めるまでのハードルが高い」と感じられる方も多いはず。
得意科目をはっきり持っている方は、やりやすい科目から始めるのも良いと思いますが、「どこから手を付けて良いかわからない」という方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

最新の投稿

  • \ 完全無料の『モントレ国試』がさらにバージョンアップ! /
    今回は臨床問題を対象に追加された「補助線モード」をご紹介いたします。「補助線モード」は、あなたの学習効率を飛躍させる新機能です!

  • 今更聞けない!医師臨床研修マッチング

    10/7/2022
    • 4年生
    • 5年生
    • 6年生

    皆さんは、マッチング対策をどの程度行っていますか??「周りがマッチングについて気にし始めていて、おいて行かれている気がする」「部活の先輩や実習であう指導医は自大学の関連病院しか進めてこない」「マッチングについての説明会に出ていない」等々…今更マッチングについて聞けない!そんな人は多いのではないでしょうか?この記事では、中間発表倍率が日本一の川崎市立川崎病院の山内先生にご協力いただき『ここだけ抑えていればマッチングの概要は大丈夫!!』をまとめました!

  • 医学生であれば必ず経験する臨床実習。実臨床での貴重な経験ができる一方で、大変なことも多くあるかと思います。今回はそんな臨床実習を乗り越えた初期研修医の先輩に、学生時代の臨床実習で経験したおもしろエピソードについて聞いてみました!